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介護食の形態と選び方

本人は「食べにくい」と言いません。食卓に残るものが手がかりになります。

公開日:2026-09-21 更新日:2026-09-21

食形態の選び方

噛む力・飲み込む力と食形態の関係 普通食 通常の食事が食べられる 700円/おかずのみ やわらか食 歯ぐきでつぶせる固さ 750円/おかずのみ ムース食 ペースト状にして再成形 680円/おかずのみ 噛む力・飲み込む力がある 力が弱くなる
「むせる」「食べ残しが増えた」「食事に時間がかかる」はやわらか食を検討するサインです。どの形態が適しているかは嚥下機能の評価によるため、主治医や管理栄養士にご相談ください。価格はライフデリ世田谷成城店の例です。

普通食で大丈夫か迷ったら

「食事中にむせる」「食べ残しが増えた」「食事に時間がかかるようになった」。こうしたサインがあれば、やわらか食への切り替えを検討する時期です。無理に普通食を続けると、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。

やわらか食とムース食の違い

やわらか食は見た目は通常の料理に近く、歯ぐきでつぶせる程度に調理したもの。ムース食はさらに進んで、食材をペースト状にして再成形したもので、飲み込む力が弱くなった方向けです。どちらが適しているかは嚥下機能の評価によります。自己判断せず、主治医や歯科医、管理栄養士に相談したうえで選んでください。

治療食は医師の指示内容を正確に伝える

腎臓食・透析食は、たんぱく質・カリウム・リン・塩分の基準値が人によって違います。「腎臓が悪いので腎臓食で」ではなく、医師から示された1日あたりの基準値を事業者に伝えてください。

「食べられる形」を見分けるサイン

本人は「食べにくい」と言いません。周囲が気づく手がかりは、食卓に残るものに出ます。

むせが続くときは自己判断で形態を下げず、医師・歯科医師・言語聴覚士に相談してください。誤嚥性肺炎は高齢者の入院理由として多く、形態の選び方だけの問題ではないことがあります。

呼び名は事業者ごとに違う

「やわらか食」「ムース食」は各社の商品名で、統一された規格ではありません。医療・介護の現場では日本摂食嚥下リハビリテーション学会の分類(学会分類2021)やユニバーサルデザインフードの区分が使われます。事業者に問い合わせるときは、商品名ではなく次のように伝えると齟齬が起きません。

伝え方おおよそ対応する形態
「普通のものが食べられます」普通食
「歯ぐきでつぶせる固さまで」やわらか食
「舌でつぶせる固さまで」やわらか食〜ムース食
「噛まなくてよいもの」「まとまりが要ります」ムース食
「水分にとろみが必要です」ムース食+とろみ調整

※とろみの程度も学会分類で「薄い・中間・濃い」の3段階に分かれています。ケアマネジャーや訪問看護師から指示が出ている場合は、その表現をそのまま事業者に伝えてください。