配食サービスの選び方
続くかどうかは「本人が食べきれるか」で決まります。まず試食から。
高齢者向け宅配弁当が「ふつうの宅食」と違う3点
スーパーの惣菜や一般的な宅食サービスでも食事はまかなえます。それでも高齢者専門の配食サービスが選ばれるのは、次の3点が理由です。
- 手渡しで安否確認になる毎日決まった時間に顔を見て手渡すため、異変にいち早く気づけます。ひとり暮らしの方にとっては、食事そのものより大きな価値になることがあります。
- やわらか食・ムース食がある噛む力や飲み込む力が落ちた方でも食べられる形態が用意されています。一般の宅食にはほとんどありません。
- 治療食に対応できる塩分・たんぱく質・カロリーを調整した腎臓食、透析食、カロリー調整食を継続して届けられます。
失敗しない5つのチェックポイント
- 1. 置き配か、手渡しか安否確認を目的にするなら手渡し一択です。応答がないときに緊急連絡先へ連絡してもらえるかも確認してください。
- 2. ご自宅の町域が配達エリアに入っているか同じ市区町村でも、店舗によって対応する町域が異なります。住所を伝えて必ず確認を。
- 3. 日曜・祝日も配達があるか日曜が定休の店舗もあります。毎日必要な方は、日曜分をどうするか事前に決めておきましょう。
- 4. 無料試食ができるか多くの事業者が試食を用意しています。本人が「これなら食べられる」と感じるかが、続けられるかどうかを決めます。
- 5. 休止・キャンセルの締め切り時間入院や外出で急に不要になることがあります。前日何時までキャンセルできるかを契約前に確認してください。
契約前に確認する5項目
| 確認すること | なぜ効いてくるか |
|---|---|
| 配達エリアに自宅が入るか | 同じ市区町村でも「一部地域を除く」が普通です。町名・番地で確認を |
| 手渡しか置き配か | 安否確認を目的にするなら手渡し一択。応答がないときの手順も聞きます |
| 日曜・祝日の配達 | 日曜が定休の店舗は珍しくありません。その日の食事をどうするか決めておきます |
| キャンセルの締め切り | 入院や外出で急に不要になります。前日の何時までか |
| 試食の有無 | 本人が食べきれるかがすべてです。続くかどうかはここで決まります |
介護保険は使えない — だからこその利点もある
民間の配食サービスは介護保険の給付対象外で、全額自己負担です。一方で、要介護認定がなくても使え、区分支給限度基準額の枠を消費しません。訪問介護の時間を食事づくりに使うより、配食に回したほうが結果的に安く収まることもあります。
1か月あたりの考え方。夕食のみ(ごはんセット約700円)を週5回で、1か月およそ15,000円前後。毎日の買い物と調理の負担、食材の廃棄を合わせて考えると、必ずしも割高ではありません。
自治体の配食サービスとの使い分け
市区町村が独自に配食事業を持っていることがあります。自己負担が抑えられる代わりに、対象要件が細かく定められているのが普通です。ひとり暮らし、高齢者のみの世帯、調理が困難といった条件に当てはまるかどうかで判断が分かれます。
- 区の事業が使える場合自己負担が1食500円前後に抑えられることがあります。まず地域包括支援センターに対象になるか確認を。
- 対象外だった場合本ページの民間サービスは誰でも利用できます。要介護認定も不要です。
- 併用区の事業は回数の上限があることが多く、足りない分を民間で埋める使い方もできます。