掲載情報は東京都・厚生労働省・各区の公表データをもとに作成しています。掲載料・紹介料は受け取っていません。
介護の相談はお住まいの地域包括支援センターへ(相談無料)窓口をさがす
文字サイズ
  1. ホーム
  2. 制度ガイド
  3. 訪問介護の料金のしくみ

訪問介護の料金のしくみ

自己負担は3つの数字で決まります。事業所に聞かなくても、自分でおおよその金額が出せます。

公開日:2026-09-21 更新日:2026-09-30

自己負担は3つの数字で決まる

訪問介護の料金は「1時間いくら」ではありません。サービスごとに単位数が決まっていて、そこに地域ごとの単価と自己負担の割合を掛けたものが、窓口で払う金額になります。この3つを押さえれば、事業所に聞かなくてもおおよその金額が自分で出せます。

1単位はいくら? 東京23区の訪問介護は1単位=11.40円です(1級地)。単価が最も低い地域(その他)は10.00円です。自己負担が1割の方なら、1単位あたり約1.14円を払う計算になります。
例:身体介護20分以上30分未満(244単位)は、244×11.40円=2,781円。1割負担なら279円です。
単位数 244単位 身体介護20〜30分 × 1単位あたり 11.40円 東京23区=1級地 × 負担割合 1割 所得により2〜3割 = 自己負担 約279円 訪問介護の自己負担が決まる3つの数字 ※実際の請求額には処遇改善加算などが上乗せされます
自己負担額は「単位数 × 1単位あたりの単価 × 負担割合」で決まります。地域区分が変わると単価が変わるため、同じサービスでも住む場所で金額が違います。

①単位数 — サービスの種類と時間で決まる

単位数は国が全国一律で定めています。大きく身体介護(体にふれる介助)と生活援助(家事の支援)に分かれ、時間が長いほど単位数が上がります。

訪問介護の基本報酬(令和6年度介護報酬改定)
サービス区分時間単位数
身体介護が中心20分未満163単位
20分以上30分未満244単位
30分以上1時間未満387単位
1時間以上567単位
以降30分ごとに+82単位
生活援助が中心20分以上45分未満179単位
45分以上220単位
通院等乗降介助1回(片道)97単位

※20分未満の身体介護は、頻回の訪問を行う場合など算定要件が定められています。

東京23区での1回あたりの自己負担(早見表)

1級地(11.40円)・基本報酬のみで計算
サービス費用総額1割2割3割
身体介護 20分未満1,858円186円372円558円
身体介護 20〜30分2,781円279円557円835円
身体介護 30分〜1時間4,411円442円883円1,324円
身体介護 1時間〜1時間30分6,463円647円1,293円1,939円
生活援助 20〜45分2,040円204円408円612円
生活援助 45分以上2,508円251円502円753円
通院等乗降介助1,105円111円221円332円

※計算方法:単位数×11.40円の1円未満を切り捨てた額が費用総額です。保険から出る額(9割・8割・7割)も1円未満を切り捨て、残りが自己負担になります。実際の請求にはこのあと説明する加算が上乗せされます。

②地域区分 — 同じサービスでも住む場所で単価が違う

人件費の水準が地域で違うため、1単位あたりの金額も地域ごとに変わります。これを地域区分と呼び、1級地から7級地、その他の8段階に分かれています。訪問介護は人件費割合が70%と高いサービスなので、地域差が金額にはっきり出ます。

訪問介護の1単位あたりの単価(人件費割合70%のサービス)
地域区分1単位主な地域
1級地11.40円東京23区
2級地11.12円横浜市、川崎市、大阪市 など
3級地11.05円さいたま市、千葉市、名古屋市 など
4級地10.84円神戸市 など
5級地10.70円京都市、福岡市 など
6級地10.42円仙台市 など
7級地10.21円札幌市 など
その他10.00円上記以外
東京23区(1級地)と「その他」を比べると、同じサービスでも14%の差が出ます。身体介護20分以上30分未満の1割負担は、東京23区で279円、その他の地域で244円です。週5回(月に約21回)使うと、月あたり約740円違う計算です。引っ越しを検討している方は、この差も頭に入れておくと計算が合います。

③負担割合 — 所得によって1〜3割

負担割合は介護保険負担割合証に記載されています。毎年7月ごろに市区町村から届き、8月から翌年7月まで有効です。所得が上がると翌年の割合が上がることがあるので、届いたら必ず確認してください。

実際の請求額はもう少し上がる

ここまでの計算は基本報酬だけです。実際の請求には、次のような加算が上乗せされます。「計算より高い」と感じる原因のほとんどはこれです。

加算の例どんなときに付くか
処遇改善加算介護職員の待遇改善のための加算。ほとんどの事業所が算定しています。2026年6月から加算率が引き上げられました(訪問介護は加算Ⅰイが24.5%→27.0%、新設の加算Ⅰロが28.7%)
初回加算利用を始めた月に付きます
緊急時訪問介護加算ケアプランにない緊急の身体介護に対応したとき(1回100単位)
早朝・夜間・深夜加算早朝(6〜8時)・夜間(18〜22時)は25%増し、深夜(22〜6時)は50%増し
特定事業所加算体制や人材要件を満たす事業所に付きます

使いすぎると全額自己負担になる — 区分支給限度基準額

介護保険には、要介護度ごとに1か月に使える上限が単位数で定められています。これを超えた分は保険が使えず、全額自己負担になります。訪問介護だけでなく、デイサービスや福祉用具レンタルも同じ枠を使う点に注意してください。

区分支給限度基準額(1か月あたり)
要介護度限度額1級地での目安
要支援15,032単位約57,000円
要支援210,531単位約120,000円
要介護116,765単位約191,000円
要介護219,705単位約225,000円
要介護327,048単位約308,000円
要介護430,938単位約353,000円
要介護536,217単位約413,000円

※「1級地での目安」は限度額 × 11.40円で計算したサービス費の総額です。自己負担はこのうち1〜3割です。限度額の管理はケアマネジャーが行いますが、超過しそうなときは事前に説明を受けてください。

負担が重いときに使える仕組み

いずれも自動では適用されません。該当しそうな場合は、お住まいの市区町村の介護保険担当窓口か、地域包括支援センターに確認してください。

よくある質問

訪問介護の1単位は何円ですか?

住んでいる地域で決まります。東京23区は1級地で11.40円、最も低い地域は10.00円です。自己負担はその1〜3割なので、1割負担の方は1単位あたり約1.14円です。

ヘルパーに1時間来てもらうといくらですか?

東京23区で身体介護を1時間(1時間以上1時間30分未満の区分・567単位)頼んだ場合、費用総額は6,463円、1割負担で647円です。30分以上1時間未満(387単位)に収まれば1割負担で442円です。どちらも加算を含まない金額です。

事業所によって料金は違いますか?

基本報酬は国が決めているので同じです。違いが出るのは加算で、特定事業所加算や処遇改善加算の区分は事業所ごとに異なります。契約前に「どの加算を算定していますか」と聞けば、月の目安額を出してもらえます。

介護保険の単位数はいつ変わりますか?

原則3年ごとの介護報酬改定で見直されます。いまの基本報酬は2024年度(令和6年度)改定のものです。2026年6月の見直しは処遇改善加算が中心で、基本報酬の単位数と地域ごとの単価は変わっていません。

ほかのサービスと組み合わせたときの1か月の負担は、介護保険の自己負担計算で試算できます。
参考・出典
  • 厚生労働省「指定居宅サービスに要する費用の額の算定に関する基準」(平成12年厚生省告示第19号)別表1 訪問介護費
  • 厚生労働省「厚生労働大臣が定める一単位の単価」(平成27年厚生労働省告示第93号)
  • 厚生労働省「指定居宅サービスに要する費用の額の算定に関する基準の制定に伴う実施上の留意事項について」(老企第36号)※1円未満の端数処理
  • 兵庫県「訪問介護の手引き」(令和6年4月)/WAM NET 令和6年度 地域区分別単価表
  • 大阪府・埼玉県・京都府・福岡県 地域区分の案内、愛知県国民健康保険団体連合会 事業所向け通知(令和6年3月)
  • 厚生労働省「令和8年度介護報酬改定の概要」(処遇改善加算の見直し)/京都私立病院協会 解説

最終確認日:2026-09-30/単位数と単価は発行元の異なる複数の資料で一致を確認したものだけを掲載しています。制度・金額は改定される場合がありますので、ご利用前に市区町村の介護保険担当窓口でご確認ください。