大田区で高齢者が借りられる賃貸の探し方|相談先と準備
東京都大田区で高齢の親の部屋探しをしている方へ。年齢を理由に断られるのは、年齢そのものではなく年齢にひもづく3つの不安が理由です。大田区が用意している居住支援と、貸主の不安に先回りする準備をまとめました。街の不動産店を回る前に、まず高齢者住宅管理窓口(建築調整課内)に相談するのが近道です。
なぜ高齢者は賃貸を断られるのか
まず現状の数字を押さえておきましょう。高齢者向け賃貸を手がけるR65不動産の調査では、次のような実態が報告されています。
注目すべきは3つ目の数字です。オーナーの約7割は「サポートがあれば受け入れを検討する」と答えています。つまり拒まれているのは年齢そのものではなく、年齢にひもづく不安だということです。貸主が抱えている不安は、大きく次の3つに整理できます。
| 貸主の不安 | 中身 | 答え方 |
|---|---|---|
| 家賃を払い続けられるか | 年金収入のみで、収入証明が出しにくい | 家賃債務保証会社への加入、預貯金の提示 |
| 室内で事故が起きないか | 転倒・急病・孤独死への懸念 | 見守りサービスの導入、近居する家族の連絡先 |
| 退去時の対応ができるか | 残置物の処理、原状回復の手続き | 緊急連絡先の複数確保、残置物処理に関する契約の活用 |
※民間の賃貸借契約では貸主に契約の自由があり、年齢を理由とする入居拒否が直ちに違法とされるわけではありません。一方で国は住宅セーフティネット制度により、高齢者等の入居を拒まない賃貸住宅の登録を進めています。
大田区の居住支援
大田区の特徴は、区が民間から借り上げたアパートを高齢者に提供する「高齢者アパート」を持っていることです。現在10棟161戸を運営しています。
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| 居住年数 | 区内に3年以上継続して居住していること |
| 年齢・世帯 | 65歳以上の単身者、または二人世帯 |
| 同居者 | 60歳以上で、二親等以内の親族等 |
| 住宅の状況 | 住宅に困っていること(住宅困窮者) |
問い合わせは高齢者住宅管理窓口(区役所本庁舎7階・建築調整課内/03-5744-1346)です。
相談先・サービス一覧
大田区で高齢者の部屋探しに使える窓口・サービスです(2026年9月時点)。
1大田区 高齢者アパート
- 電話
- 03-5744-1346
- FAX
- 03-6428-6973
- 対応エリア
- 大田区
- 特徴
- 住宅に困っている高齢者に、区が民間から借り上げたアパートを提供する制度。現在10棟161戸。区内に3年以上継続して居住する65歳以上の単身または二人世帯が対象(同居者は60歳以上かつ二親等以内の親族等)。(窓口: 区役所本庁舎7階 建築調整課内 高齢者住宅管理窓口)
2一般財団法人高齢者住宅財団 家賃債務保証
- 特徴
- 保証人を立てられない高齢者世帯などのために、家賃の債務を保証する公的性格の制度。制度を利用できる物件かどうかは不動産会社に確認します。
3R65不動産
- 特徴
- 65歳以上に特化した賃貸情報サイト。年齢を理由に断らない物件を扱う。
4CHINTAI シニア・高齢者相談可特集
- 特徴
- 大手賃貸ポータルのシニア向け特集ページ。物件数が多く、条件で絞り込める。
掲載内容は2026-09-21時点で各事業者・自治体が公表している情報にもとづいています。変更される場合がありますので、お問い合わせの前に必ず公式情報をご確認ください。掲載内容の訂正・削除のご依頼は運営者までご連絡ください。
断られにくくする5つの準備
申し込む前に次の5つをそろえておくと、審査の通過率が変わります。貸主の3つの不安に、先回りして答える準備です。
- 1. 緊急連絡先を2名分用意するできれば別世帯の親族2名。貸主が最も安心する材料です。親族がいない場合は、次の「見守りサービス」で代替を検討します。
- 2. 見守りサービスの導入を提案する安否確認の仕組みがあることを申し込み時に伝えると、印象が大きく変わります。センサー型、電話型、配食の手渡し型などがあります。
- 3. 家賃債務保証会社の利用を前提にする保証人がいなくても契約できる形をあらかじめ示しておきます。高齢者の受け入れ実績がある保証会社もあります。
- 4. 支払い能力を書面で示す年金額の通知書、預貯金残高など、家賃を払い続けられる根拠を用意します。「年金だけ」という言葉より、数字のほうが説得力があります。
- 5. 家財を減らしてから探す荷物が多いと内見時の印象が悪く、退去時の不安材料にもなります。生前整理・不用品処分を先に進めておくと交渉がスムーズです。
賃貸・サ高住・老人ホームの比較
「一般の賃貸」にこだわらず、選択肢を広げたほうがよい場合もあります。費用と受けられる支援は次のように違います。
| 選択肢 | 月額の目安 | 受けられる支援 | 向いている状態 |
|---|---|---|---|
| 一般の賃貸(高齢者可) | 家賃のみ | なし(自分で手配) | 自立して生活でき、費用を抑えたい |
| サービス付き高齢者向け住宅(サ高住) | 家賃+サービス費 | 安否確認・生活相談が必須で付く | ひとり暮らしに不安があるが自立している |
| 住宅型有料老人ホーム | 家賃+管理費+食費など | 生活支援、外部の介護サービスを利用 | 生活全般に支援が必要 |
| 介護付有料老人ホーム | 上記+介護サービス費 | 施設職員による介護を包括的に提供 | 介護度が高く、常時の介護が必要 |
※費用は物件・地域・介護度によって大きく異なります。大田区で見つからないときは、品川区・目黒区・世田谷区まで範囲を広げると選択肢が増えることがあります。
よくある質問
大田区で高齢者が賃貸を借りるには、まずどこに相談すればいいですか?
高齢者住宅管理窓口(建築調整課内)が入口です。街の不動産店を回る前にここへ相談すると、年齢を理由に断られにくい物件や制度を先に把握できます。
保証人がいなくても借りられますか?
家賃債務保証会社を利用すれば、保証人なしでも契約できる物件があります。一般財団法人高齢者住宅財団の家賃債務保証は公的性格のある制度で、高齢者世帯の利用を想定しています。
年齢を理由に断られるのは違法ではないのですか?
民間の賃貸借契約では貸主に契約の自由があり、年齢を理由とする入居拒否が直ちに違法とされるわけではありません。一方で国は住宅セーフティネット制度により、高齢者等の入居を拒まない賃貸住宅の登録を進めています。
ひとり暮らしで緊急連絡先になる親族がいません。
見守りサービスの導入を申し込み時に伝えると、貸主の不安に答える材料になります。センサー型・電話型・配食の手渡し型などがあり、費用も方式によって差があります。
一般の賃貸ではなく、サ高住のほうがよいでしょうか?
ひとり暮らしに不安があるが自立して生活できる段階なら、安否確認と生活相談が必ず付くサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)が合う場合があります。費用は家賃にサービス費が上乗せされます。上の比較表をご覧ください。
大田区の町域一覧(対応エリアの目安)
大田区には59の町域があります。掲載事業者の対応範囲は町域単位で分かれていることが多いため、お問い合わせの際はお住まいの町名・番地までお伝えください。
- 池上
- 石川町
- 鵜の木
- 大森北
- 大森中
- 大森西
- 大森東
- 大森本町
- 大森南
- 蒲田
- 蒲田本町
- 上池台
- 北糀谷
- 北千束
- 北馬込
- 北嶺町
- 久が原
- 京浜島
- 山王
- 下丸子
- 昭和島
- 新蒲田
- 城南島
- 多摩川
- 千鳥
- 中央
- 田園調布
- 田園調布本町
- 田園調布南
- 東海
- 仲池上
- 中馬込
- 仲六郷
- 西蒲田
- 西糀谷
- 西馬込
- 西嶺町
- 西六郷
- 萩中
- 羽田
- 羽田旭町
- 東蒲田
- 東糀谷
- 東馬込
- 東嶺町
- 東矢口
- 東雪谷
- 東六郷
- 平和島
- 本羽田
- 南蒲田
- 南久が原
- 南千束
- 南馬込
- 南雪谷
- 南六郷
- 矢口
- 雪谷大塚町
- 令和島
※町域ごとの事業者ページは、掲載できる事業者が3件以上そろった町域から順次公開します。
大田区の他のサービスを探す
近隣エリアの高齢者可賃貸
- 大田区「大田区 高齢者アパート」
- 一般財団法人高齢者住宅財団「家賃債務保証」
- 株式会社R65「高齢者向け賃貸に関する実態調査(賃貸オーナー向け)」プレスリリース
- 国土交通省 住宅セーフティネット制度
- CHINTAI「シニア・高齢者相談可の賃貸物件」
最終確認日:2026-09-21/制度・料金は改定される場合があります。ご利用前に各窓口・各事業者で最新情報をご確認ください。